暑中お見舞い申し上げます。

大学では実技試験が終了し、ピアノフェスティバルでたくさんの子供たちを迎え、前期最終授業も終わりました。夜8時半からのZOOM会議の書記の仕事を終えた真夜中、「前期終了!」のゴングを自分で鳴らしました。

今年も「実技レッスン」の他、「演奏論」「ピアノ教育論」「作曲家と作品分析」「演奏解釈」「ピアノ・リテラチュア」そして修士大学院生を対象とした「作品研究」、博士課程学生の「領域研究」などを担当。
短期間で大きな進歩と成果を見せてくれたり、斬新な発想を展開してくれる学生との時間は、驚きと発見の連続。青春時代の体力と集中力は底知れぬ可能性を秘めているとつくづく思います。

オムニバスで毎回スペシャリストをお招きした「ピアノ・リテラチュア」の授業では、それぞれの先生の個性が光り、私自身にとっても学びと気付きの時間となりました。
ご自身が、膨大な知識量を持っておられる先生方ですが、大学3年生が90分で受け取ることができる量を正確に把握しておられ見事にまとめ上げる先生、ピュアに作曲家に向きあいながら、わかりやすい言葉で学生をそこに巻き込むことが上手な先生、実践と理論を結び付けながら独自の哲学を熱く語る先生、、、等々。

知の宝庫、附属図書館の司書の方や楽器学資料館の学芸員さん達にも大変お世話になりました。少し紐解き始めると知らないことがいかに多いかを痛感し、資料探しを助けていただきながら、その糸を辿り進むことができた日々でした。

8月は長野、福岡などで演奏会、そして受験準備講習会、コンクール全国大会審査、社会人対象講習会などが続きます。西瓜と海水浴の絵が目に浮かぶような子供時代ののんびりした「夏休み」が懐かしい感じですが、感染予防に細心の注意を払いながら、猛暑を乗り切りたいと思っています。皆さまもどうぞお元気で夏をお過ごしください。

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