起雲閣ベーゼンドルファーによせて

9月18日「久元祐子 ピアノリサイタル 起雲閣 ベーゼンドルファーによせて」に出演させていただきました。
美しい庭園が広がる、熱海 起雲閣。

毎年きちんと定期調整が行われる中で大切にされてきたベーゼンドルファーmodel 275。
今朝も津田克巳さんの調律とともにリハーサルがスタート。
「津田さん、素晴らしい音!」の一言でリハーサルが始まりました。
「はい。すごくいい音なんですよ。この楽器!」
40年の時を経て、円熟した香りを醸し出す音色が、ベーゼンドルファー独特の魅力を放っていました。鍵盤は、今では貴重な象牙製。

豊かな自然とともに時間を重ねてきておられる熱海の皆様の感性は、ウィーンの伝統を受け継ぐ名器の波動を繊細に受けとめてくださり、気の交流の中で心地よく演奏させていただくことができました。

音響の第一人者、故永田穂先生により起雲閣 音楽サロンの音響が完成され、40歳近いベーゼンドルファーがベーゼンドルファーらしい柔らかな音色で空間にバランスよく響きました。奏者としても、あらためてベーゼンドルファーの魅力を感じた2時間でした。

終演後、NPO法人あたみオアシス21の皆様とベーゼンドルファーを前に記念撮影。
「今日は元気をもらったわ!」と帰り際に声をかけてくださったのが嬉しかったです。
大変お世話になりまして心から感謝申し上げます。

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