モーツァルト・ソナタシリーズ最終回@西方音楽館

毎年恒例、栃木県の西方音楽館でのリサイタル。13年前、音響の第一人者、故永田穂先生のご紹介で伺ったのが最初でした。
朝は道路が混むので前日入り。まずは「道の駅にしかた」に直行。お麩やら梨やらを買い込み、いちごスムージーを飲んだ後、調律アップの時間帯に合わせてホール入り。1年に1度か2度お会いする若き調律師さんが「結婚しました」「国家試験合格しました」「倍音について勉強してるところです」と毎回、新たな話題で迎えてくれます。

今年は「離婚しました」という報告でドキッ!
でも仕切り直し、心機一転!様々な人生経験が、きっとこれからの音色に繋がることと期待しています。
和室の楽屋には、こけしや布袋様が飾られ、中新井紀子館長さんが子供の頃に読んでおられた本がたくさん並び、和みの空間となっています。

リハーサルを終え、夜はイタリアンIL DADOへ。
「鹿沼に名店あり!」栃木に来たら必ず寄りたくなるレストランです。生のボルチーニ茸のパスタ、トウモロコシのパンナコッタ枝豆と雲丹添え、豚と玉ねぎのジェノベーゼ煮込み、季節の梨のソルベ等々。新鮮な素材へのこだわりと高い志のシェフは、新たな挑戦と工夫に余念がありません。常に温かい笑顔で迎えてくださる素敵なお店です。

翌日は、満員のお客様の中でモーツァルトプログラムを弾かせていただきました。息遣いが伝わる距離での緊張感と一体感に満ちた空間は、モーツァルト演奏にとってありがたいこと。永田先生の音響にも感謝です。毎回いらしてくださる友の会のお客様、遠路いらしてくださった方、新聞記事を見て初めていらしてくださった近隣のお客様。皆でひとときをモーツァルト時間で共有。

92歳にはとてもお見受けできないお元気なお母様がお嬢様といらしてくださいました。
「コロナ禍で、去年、一昨年は来るのを諦めていたの。でも今日モーツァルトを聴けて最高に幸せ!長生きできるわ」と仰ってくださったのが嬉しかったです。
中新井館長さんを中心にして、お優しいお嬢様と一緒ににっこり。

館長さんとのツーショット。手作りアップルパイも美味しかったです。お世話になり、ありがとうございました。

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