田園をゆく、春

春の花が一つ、また一つと咲き始めました。
ベランダの植木鉢のパンジーも風に揺れて可愛いダンスを踊っています。

洗濯物は毎日スカッと乾いてくれますし、花粉量が多いのは困りものですが、気持ちの良い季節が始まりました。

新神戸駅にも早春のそよ風が吹いています。

午後は地下鉄で大倉山へ。神戸文化ホールにて4月の神戸市室内管弦楽団定期演奏会の打ち合わせ。鈴木秀美マエストロと共に広報動画撮影と記者懇談会に出席し、プログラムのこと、ピアノのことなどお話しさせていただきました。

今回の演奏会は、ディーリアスの《春初めてのカッコウの声を聞いて》に始まり、グリークのピアノ協奏曲を挟んで、後半はベートーヴェンの《田園》。
森の中に響くカッコウの声が、ディーリアスにもベートーヴェンにも登場します。

イギリスの自然、ノルウェイの自然、ドイツの自然・・・。自然からインスピレーションを得て作られた作品たち。

グリークのコンチェルトは、神戸文化ホール常設のベーゼンドルファー最新機種280VCで弾かせていただきます。ベーゼンドルファーに使用されている木は、オーストリアの南チロル地方にある山の北斜面、深い森で、樹齢90年のスプルースが新月の晩に伐採され、自然乾燥で5年間。楽器ができあがるのにおよそ100年かかる、まさに自然から生まれた楽器です。絵画的な情景が浮かぶグリークを神戸文化ホール(大ホール)で弾かせていただくのを私自身楽しみにしているところです。

ちょうどひと月後の4月22日、自然の響きを共有していただけましたら幸いです。

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