京都府庁旧本館で行われたPTNAステップ。京都府の行政に関して様々な議論が行われていた歴史の重みを想像しながら、風格ある建物でのピアノの音色を、アドバイザー席から聴かせていただきました。
これまでホール、サロン、楽器店などでの審査は数えきれないほどさせていただいてきましたが、議場にピアノを運び込んで!というのは、初めてのこと。
朝ホテルを出て、文化庁の隣にある京都府庁旧本館に早めに到着し、重要文化財の建物を見学させていただきました。
主人が京都府総務部地方課長、財政課長として出向していた1987年から3年間、私も京都に暮らしたことがあります。「旧議場」が使われていたのは、1905年から1969年。主人が府議会の議場で答弁をしていた頃は、すでに現在の議場の方でした。でも主人にメールで写真を送ったところ、30年前しょっちゅう通った建物をたいそう懐かしがっていました。
京都府の旧議場にピアノが入る!ということで参加された方も多かったとか。吹き抜け空間、アーチ形の曲線、しっくい壁。しかもその壁面が平行ではなく蛇腹型の装飾がされていることにより、ピアノの音が乱反射することも無く、音響がまろやかでとても聞きやすいことに驚きました。
そして音色や響きを大事にする参加者の方が多かったことも印象的です。主宰されている「音のアトリエ」松田沙依先生のロシアンメソッドによるご指導が、生徒さん達の「聴く耳」に繋がっているように思えました。
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