6月15日、秋山徹也先生が代表を務めておられる文京アナリーゼステーション主催「PTNA本郷6月地区ステップ」がサン=オートムホールで開催され、アドバイザーとして46組の演奏を聞かせていただきました。
アナリーゼ(分析)ステーションを主宰されておられる秋山先生。年に10回の開催とか。ほぼ毎月、というバイタリティとピアノ教育への情熱に驚きます。
参加者の中には、前もってアナリーゼ・ステップとして秋山先生の添削やアドバイスを受けてからの参加という方も数名おられました。
「分析は分析自体が目的なのではなく、演奏に繋がらなければ意味が無い。」と仰る秋山先生。「あくまで演奏としてお聞きいただきたい」と開演前にご指示いただきました。
ご指示通り、先入観無しに聞いたのですが、やはり分析をしてから臨んでおられる方は音の意味、音の方向、表現方法について明確に自信を持ったビジョンで演奏に向かっておられるように見えたのも正直な感想です。
以前、作曲家の故・間宮芳生先生に師事していた頃、先生がある演奏家のことを「分析しすぎる演奏はつまらないもんだよ。プレ・トークはめちゃくちゃ面白いのに演奏はつまらなかった。」と批評しておられたことがあります。
音から「分析」が見えるのではなく、分析を超えて、実際の演奏から生き生きとした音楽像が見えてくる演奏が、間宮先生の理想だったのだと思います。音楽を自分のものとする手段、再現藝術の課程としての分析自体が目的となってしまわないように、という意味で仰ったのかもしれません。
いずれにせよ、今回のアナリーゼ・ステーション・ステップを拝聴しながら、
ただただ「指が回ります」「音を外しません」「強い音が出せます」というマシーン型演奏からの脱却のために、
そして感じる、考える、創る、という大切な要素に近づくツールの一つに分析があることは確かなように思えました。
今回も驚くべき集中力で、難曲をもろともせず立ち向かう若き才能ある演奏家のパフォーマンスには感服した次第です。
継続表彰のプレゼンテーターをさせていただき、表彰状を読み上げながら一瞬目を疑ったのが500回継続表彰の川村早苗さん。
以前どこかで100回表彰の賞状をお渡しするとき仰天したことがありますが、おそらく500回の継続参加は、全国一なのでは?
にっこりと目録を受け取り、淡々と席につかれた川村さんでした。
益々の皆さんの充実した音楽人生を願いながら、より質の高い演奏のために、、、ということでコメント用紙に書かせていただきました。

ロンドンで勉強された山口真広先生とは久しぶりの再会。なんと2014年10月以来10年ぶりです。横浜フィリアホールでシュタイン・ピアノ、プレイエル・ピアノ2台を使って出演した演奏会、当時神奈川フィルのコンサートマスターをされていたヴァイオリンの﨑谷直人さん、チェロの山本裕康さんと共にピアノ・トリオを弾かせて頂きました。その時、若き日の山口先生が譜めくりをしてくださっていたのでした。ロンドンから帰国して間もない頃とのこと。ロンドン生活のお話で楽屋で大いに盛り上がりました。



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