ドイツからヴァイオリニストのブルックハルト・テルケさん来日。来年のドイツでのレコーディング、ウィーンでの演奏会のため、20世紀初頭の新曲20曲に共に取り組んだ5日間でした。

ウィンナーワルツ、ロマンティックな愛の歌、夢、幻想。。。キャラクターが次々に目まぐるしく変わる曲想。
込み入った自筆譜、転調の連続、オーケストラ的な表現の大胆さなど、ハードな数日間でしたが、自分の既成概念や殻を捨て去り、軽やかに飛翔する楽しい時間でもありました。
私はあまり自分のことやプライベートな事を話さないタイプですが、ブルックハルトさんは、家族のことや生活のことなど、珈琲カップを手に語り続けるタイプ。
ブルックハルトさんは800年続く旧家の出身で、テルケさんの苗字を継ぐ最後の1人だそう。巨大な庭の手入れで始まる朝の仕事、海外での仰天体験の話など「トークショー」に大笑いのひとときでした。
蓼科の豊かな自然の中でのひととき。

すごい勢いで譜読み&合わせをして、ベーゼンドルファー・サロンで公開リハーサルを決行。


お聞きくださったみなさんが終演後「エネルギーをもらった!!」「初めて聞く曲なのに、楽しかった!」とめちゃくちゃ元気になってくださいました。これぞ音楽の力!
帰国直前、東山魁夷がモーツァルトのピアノ協奏曲第23番第2楽章をイメージしながら制作に取り組んだと言われる「緑響く」の舞台となった御射鹿池や、武田信玄が傷を癒した温泉など案内しながらの音楽談義。

ブルックハルトさんは、普段私が気付かなかった動物や植物をいち早く見つけたり、見過ごしていた風景に視線を向けたり、、、。鋭い感性と異なる文化にあらためて感じ入りました。
最初の出会いは、ピアノ協奏曲で度々共演したウィーン・サロン・オーケストラの演奏会。見事な刻みとアンサンブルの感覚が光り、印象に残っていました。数年経ち、共通の知人である指揮者の紹介で、再会が叶いました。
縁の不思議に感謝!です。


コメント